株式会社 中性脂肪研究所 様のロゴデザインを担当させていただきました。
初回、複数案ご提示させていただき、どれも気に入ってくださいました。
そこで、それらの要素を組み合わせた別案をお作りさせていただき、完成へと仕上げてまいりました。
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▼ロゴデザインはどのように進めるか?
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ロゴデザインは、最初に企業様の活動内容や背景について伺うところから始まります。
・企業理念や文化
・解決したい課題
・取り扱っているもののついての知識
などなど。ウェブサイトがあれば必ず目を通します。
その中からどのような要素をロゴデザインに盛り込むかは、ロゴの役割によって変わってきます。
取り扱っている商品・サービスが、
・多くの消費者向けに販売するのか
・一部の専門的な事業者向けのなのか
などなど。
誰がそのロゴを見て、どういった印象で、どのように感情が動き、どう行動してほしいか。
普段からロゴをじっくり見るという方は少ないと思いますが、言い換えると無意識的な行動に影響するものです。
そのようなことを踏まえて、デザインを進めていきます。
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▼今回、大切にしたこと
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今回ご依頼いただいた中性脂肪研究所 様の場合、
商品・サービスを利用するかどうかの判断には、パッケージデザインから受ける印象よりもデータや実績が重要視されるだろうと考えました。
そうするとロゴデザインの役割は「お客様に何らかの印象を与えて購買を促進する」がメインにはならないと考えました。
そこで働かれる方々が事業に対しての想いや愛着を思い起こせるかどうかが重要と言えそうです。
そこから事業の軸が安定し、結果的にお客様へ提供する商品やサービスにも一貫性が生まれます。
そこで、私からはデザインの骨組みになるものを提案させていただいた上で、
細部に関してはクライアント様のご意見や印象を極力反映するようにいたしました。
大変お手間をおかけしてしまいましたが、共に制作を進めることで企業様のアイデンティティの一部になっていくと嬉しく思います。
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▼デザインについて
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「中性脂肪」とは多くの場合「トリグリセリド」を差します。
その構造式はこのようなものです。
この構造は一般の方には馴染みがないかと思いますが、専門家の方が見れば意味を理解できます。
この構造式を模したものを油滴のシルエットで包み込み、また平行にならんだ折れ線(脂肪酸)のうち1つが飛び出し始める、動くのあるデザインに仕上がったかと思います。